去る10月23日、千葉県内某所で「からだあそびサークル」が開催されました。
このイベントは、こどもたちを対象に、いろいろなあそび&スポーツを体験するものです。スポーツは現在、競技志向が進み、スポーツに対する苦手意識を持つ子どもは少なくありません。
本来スポーツはあそぶことから発展したものです。あそびを純粋に楽しみ、ルールを交えつつ、本来の楽しさを様々な体験から再認識してもらいたい思いから実現に至りました。
開催日当日、快晴で気温は28℃まで上がりました。コロナ対策や給水を設け、安全安心な環境を第一に、多くの方々の協力により進行されました。参加者数は合計63名(内訳 子ども48名、大人15名)、予定人数40名を大幅に超える参加者数です。
体験できるあそび&スポーツは、バルシューレ(ドイツ発祥のボールゲーム)、ヨガ、タッチラグビー、ウォーキングフットボールです。また、ジェフ千葉レディースの公式参加及びNPO法人おりがみのおにわ-緒庭-プロジェクトによる駄菓子屋の開催、千葉市障がい者自立支援課によるヘルプマーク普及ブース、鍋島整形外科スタッフによる子どもの身体能力チェックのご協力を頂きました。いずれもわたしたちの活動に対する賛同を得た形です。
どの体験ブースも非常に盛り上がりましたが、特に盛り上がったのは「バルシューレ」でした。
バルシューレは、バランスボールやソフトボールなど様々な形状のソフト遊具を使うボールゲームです。基本的なルールはありますが、参加人数や年齢により自由にルールを設定できる柔軟性があります。普段運動していない保護者の方々、プロの競技者であるジェフレディースの選手たちが一体となり競技を楽しみました。次に盛り上がったのはウォーキングフットボールです。参加した子供たちの多くはサッカーをしており、ウォーキングであっても負けたくない気持ちが強く、一生懸命にボールを追いかけていました。ただしルールはサッカーとは似て非なるもので、「走れない」という点はなかなか難しかったようです。はじめは走ってしまう子供も、自分より小さな子供、高齢の方が同じピッチにいることで、配慮や思いやる心から、各々が歩くスピードに合わせて、皆でボールを運ぶことを工夫しながら楽しんでいました。
その他、ヨガやタッチラグビーなど、普段触れる機会がないスポーツにも触れることが出来て、非常に満足な一日だったと思います。
スポーツは万人に開かれた素晴らしいものですが、時に競技の高度化はそのスポーツから離れてしまう原因になり得ます。ルールは選手を守るものですが、万人が楽しんでもらうための調整にも役立つのです。ルールを真面目に捉え、万人が楽しめる機会を失くしてしまうのは悲しいことです。今回のイベントは、例えばウォーキングという概念がサッカーを万人が楽しむものになりました。ルールを柔軟に捉えることとはこういった効果にもつながるのでないでしょうか。
あそび本来の高揚をみんなで感じること、初体験から様々なスポーツに興味を持つこと、その目標は十分に達成できたと思います。
また次年度も、同様の理念から新たなあそび&スポーツを交えて、多くの方に同様の体験を提供していきたいと思います。
みなさまのご協力に感謝致します。
どうもありがとうございました。